肩甲骨はがしが肩こり改善に効果がない理由
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FIRSTCLASSTRAINERS所属。柔道整復師の国家資格所有のパーソナルトレーナー/整形外科、整骨院、整体院で働き、痛みで悩む人がどうしたら痛みなく生活出来るかを考え、体の使い方を変える事が大切だと気づく/体の使い方を変えて10年後も痛みや不調なく生活する運動を伝えてます!
どもっ!
体の使い方を伝えているパーソナルトレーナーの西浦です。
ここ何年と巷では『肩甲骨はがし』が流行っていますよね。
目的としては、肩甲骨はがしをして肩周りの筋肉を緩めて肩こりを治しましょう。
だと感じています。
肩甲骨はがしをしたら本当に肩こりは治るのでしょうか?
ぼくの考えはNOですが、その理由をブログに書いていきたいと思います。
こういう方にオススメ
・現在肩甲骨はがしを受けている
・肩こりが治らない
肩甲骨はがしがなぜ肩こりを治せないのか
肩甲骨はがしは、セラピストが肩甲骨を動かして肩甲骨周りの筋肉を緩めて肩こりを治しましょう。
っていう感じですよね。
肩甲骨はがしが効果ない理由は
①筋肉は緩めるだけでは意味がない
②緩めすぎは逆効果
③全身で見た時に1部分だけ緩めても意味がない
この3つがあります。
1つずつ説明していきますね。
肩甲骨はがしが意味ない理由①筋肉が緩めるだけでは意味がない
肩甲骨はがしは、肩甲骨周りの筋肉を緩めて肩こりを解消しましょうって言いましたよね。
けど、筋肉は緩めるだけではダメなんです。
肩甲骨周りに色んな筋肉がついていて、それぞれが肩甲骨を引っ張り合うことで正しい位置に肩甲骨を置く事ができます。
けど、肩甲骨はがしをして筋肉が緩みすぎてしまうと張力が弱くなってしまい、肩甲骨を正しい位置に置く事ができなくなってしまいます。
その結果、力の入りやすい筋肉から先に力を入れて肩甲骨を維持しようとするので、結果的にまた肩こりになってしまいます。
よっぽど体を上手にコントロールできる人以外は、力を入れやすい筋肉と入れにくい筋肉が絶対にあるので、力を入れやすい筋肉ばっかり使ってまた肩こりになってしまいます。
肩甲骨はがしが意味ない理由②緩めすぎは逆効果
肩甲骨はがしをして筋肉を緩めるとスッキリするかもしれません。
しかし、筋肉は緩めるだけじゃなくて縮む方向にも機能しないといけません。
口で言うと簡単やんって思うかもしれませんが、実際に筋肉を動かそうと思うと案外難しいです。
体のクセでよく使う筋肉には力を入れやすいですが、あまり使わない筋肉を急に使おうとしても思うように動かせない事が多いです。
その結果、使いやすい筋肉ばかり使って筋肉のバランスが崩れて肩こりになってしまいます。
肩甲骨はがしが意味ない理由③全身で見た時に1部分だけ緩めても意味ない
肩甲骨はがしをして、肩甲骨周りの筋肉を緩めたとしても、背中や腰、お尻など他の筋肉が硬いままだと結局意味はないんですよね。
肩甲骨はがしをして、肩周りの筋肉が緩んでも、お尻の筋肉が硬いままだったら、体を動かす時に背中や肩の筋肉はお尻の筋肉の分もカバーして体を動かします。
筋肉は色んな場所についているけど、体を動かすときは連動して動く事が多くなります。
足やお尻が硬くなってるのに、肩甲骨はがしで肩周りだけ緩めたとしてもうまく連動して動いてくれないので結局肩の負担が大きくなって肩こりになります。
肩こりに関しては、肩周りの筋肉に原因があることはほとんどなくて、姿勢とか呼吸の浅さとか肩以外にある事が多く肩の筋肉は被害者なんですよね。
肩甲骨はがしで筋肉を緩めるのは対症療法で、熱が出た時に解熱剤を飲むのと一緒です。
薬の効果がなくなるとまた熱が出ちゃいますよね。
ちゃんと原因を改善して肩こりを治したほうが結果として早くスッキリしますよ。
まとめ
肩甲骨はがしをして肩こりを治そうとしても肩こりは治りません。
一時的にスッキリはすると思いますが、筋肉は緩めるだけじゃなくて縮むことも大切になります。
肩こりを治すには、肩こりになった原因を見つけてその原因をちゃんと治すことが1番の近道になりますよ。