痛みを出すメカニズム
どもっ!
西浦です。
今回は痛みを出すのは“脳”ですよっていうことをお伝えします。
腰痛、肩こり、膝の痛みなど全ての痛みに関して同じことが言えるので今回はそこをお伝えします。
腰が痛いなら腰に問題があるんじゃないの
肩マッサージしたらマシになるし
って思いますよね。
半分正解で半分間違いです。
今回は痛みが出るメカニズムを理解して、痛みに対するアプローチをしていきましょう。
痛みの定義
痛みには急性期と慢性期の2種類があって、多くの人が悩んでるのが慢性期の痛み(いわゆる慢性痛)ですよね。
ぼくのサービスは慢性痛に関する痛み(特に腰痛)をメインでアプローチするのでここでは慢性的な痛みの定義をお伝えします。
慢性疼痛(慢性痛)は典型的には3ヶ月以上持続する。または通常の治癒期間を超えて持続する痛み。
と定義されています。
皆さん痛みが出ると、痛みが出てる部分に対して問題が起こってると考えますよね。
実は筋肉や靭帯に問題がなくても、神経や内臓などの関連痛や過去の経験や情動から起こる痛みもあり様々です。
→なので一概にストレッチやマッサージをしましょう。で治らないというふうにつながります。
環境や個体差によって痛みの感じ方は変わってきます。
どうやって痛みを感じるのか
はい。
ここめっちゃややこしいところなのでなんとな〜くでみていただければいいかなって思います。
腰痛を例にして紹介しますね。
①何かしらの動作で組織に刺激が入る
②末梢にある神経を通って脊髄に伝わる
③脳が痛みを感じる(前頭前野、運動野、扁桃体など覚えなくていいですw)
④腰が痛くなる
これが上の画像をさらに噛み砕くとこんな感じです。
腰痛にしても他の痛みにしても、脳が痛みを感じるっていうところで言うと一概に筋肉や関節だけが問題ではなく、認知や情動にも影響を受けてるっていう風になります。
痛みの分類
痛みは3つに分類されます。
1、侵害受容性疼痛
2、神経障害性疼痛
3、Nociplastic Pain
これもこういうのがあるんだ〜ってぐらいの認識でOKです。
侵害性受容性疼痛
転けたときなどの刺激が末梢から入って“痛い”ってなる疼痛です。
痛みには2種類あって
・Aδ繊維:鋭く早い痛み
・C繊維:鈍くて遅い痛み
筋肉による痛みはC繊維
皮膚の痛みはAδ繊維
というふうに覚えていると日常でわかりやすいかなって思います。
神経障害性疼痛
いわゆる、ぶつけてないのに痛みっていうのはこれに当てはまります。
痛みを伝える神経のどっかで問題が起こってるパターンです。
Nociplastic Pain
1、2以外の痛み。
ここはまだ詳しく解明されていない痛みって言われています。
皆さんが知ってて欲しいのは、今ある痛みが鋭い痛みなのか、鈍い痛みなのか
まずはこのどっちかを知る必要があります。
これによってどこに負担がかかってるかがわかりますしね。
痛みの恐怖回避モデル
ここではこれを絶対に覚えて欲しいです。
Vlaeyenさんが提唱している痛みの恐怖回避モデルっていうのがあります。
慢性的な痛みはこういうループを繰り返しますよ〜
っていう解説になります。
簡単にお伝えしますね
1、イスから立ち上がった時に痛い(痛みの経験)
2、めっちゃ強い痛み出てきたんやけどどうしよ、、やばい(破局的な解釈)
3、イスから立ち上がるの怖いな〜(痛みに対する恐怖)
4、しばらく仕事もやめとこ、動きたくない(回避、痛みへの警戒)
5、最近体だるいな〜、動きたくないし腰もずっと痛いし、、(廃用症候群、抑うつ)
6、ずっと痛いな、、(痛みの経験)
です!
慢性痛の人はこれをずっと繰り返すわけなんですね。
慢性痛を治すためには、右側の恐怖なし→日常の活動に行く必要があるんです。
動かないことは大問題
痛いから動かんとこって思いますよね。
動くと痛いし、、
もっと酷くなったらどうしよ、、
これホント誰もが悩むことですよね。
動かないと血液の流れが悪くなり体中に栄養が送られなくなります。
もちろん筋肉や関節にも、、
筋肉や関節に栄養が送られないとどうなるのか?
、
、、
はい硬くなります。
筋肉が硬くなると伸び縮みしない
関節が硬くなると動かない
その結果、動く筋肉や関節が動かない分をカバーするのでその部分に負担がかかります。
これ超悪循環ですよね。
なので慢性痛は必ず動くようにして下さい!
右側の恐怖なしに行くには?
痛みの恐怖回避モデルから考えた時に、右側の恐怖なしに行く必要があります。
ですが、これはどうやったら行けるのでしょうか?
結論
痛くないという成功体験を積み重ねる
これです。
例えば、イスから立ち上がるときに正しい体の使い方をして立ち上がる時の痛みが出ないという体験を積み重ねます。
そうすると、脳も痛くないと認識するのでループから抜け出すことができます。
そのためにも体に負担のかからない正しい体の使い方を覚える必要があります。
全てはここです!
自分で実際に体を動かして脳に成功体験を覚えさせる必要があります。
これはマッサージなどの他動的なアプローチでは得られません。
そのためにも正しい体の使い方を覚えて対策していきましょう。